男のコラム

毎週火曜日更新

このコラムは、タケタリーノ山口が己の魂の叫びを2003年に書いていたものです

第40回

俺は普段テレビドラマを見る事がほとんど無い。
なぜなら、俺は自分自身の人生のドラマを作るのに精一杯だからだ。
そして、もちろんエンディングはハッピーエンドって決めてるんだバカヤロー。コノヤロー。
そんな事はいいとして、俺は最近「元カレ」というドラマの再放送にハマっている。
軽く内容を紹介すると、堂本剛が主人公で、その「元カノ」役が広末涼子。
そして「今カノ」が内山理名というキャスティングで、「元カノ VS 今カノ」の様子を見せつつ、堂本剛の本当の気持ちはどうだ?みたいな甘々なラブストーリーだ。
俺は不思議とこの甘々なラブストーリーにハマり、次の展開をワクワクしながら見守っている。
もし、これがドラマではなく本だったら、最後のページから読んでしまいたいくらいだ。
いや、逆に結果を知るのが恐くて読まないかもしれない。
それ程ハマっているのだ。
しかし、何故俺はこのドラマにそれ程ハマっているのか?
俺は必死で考えた。
はっきり言ってドラマを見る間も惜しんで考えた。
すると、意外なことが分かった。
俺はドラマにハマっているのではなく、堂本剛にハマっていたのだ。
そう、ドラマが見たいのではなく、堂本剛という男が見たいのだ。
俺は今まで何の意識もなく、一般的なタレントとして堂本剛を見てきた。
しかし、「元カレ」で見せる堂本剛の顔は、役柄上の事とはいえ、とても穏やかで、無性に俺を惹き付ける。
全く害の無い人柄だ。
そう、人として無害だ。
そして、何と言っても「元カノ」や「今カノ」に接する時のカドの立たないソフトな感覚が実に魅力的だ。
そう、とてもソフトタッチなのだ。
いや、ソフティーだ。
彼女達にしてみれば、多い日も安心なはずだ。
実にサラサラだ。
ナイトギャザー付きだ。
とにかく、俺は堂本剛が好きになってしまった。
Likeではなく、Loveだ。
できれば、彼のハートを射止めたい。
これは彼女達への宣戦布告だ。
「元カノ VS 今カノ VS タケタリーノ」だ。
いや、
「元カノ + 今カノ VS タケタリーノ」でもいい。
ナイトギャザー付きだ。
俺はやる気だ。
俺は自分自身の人生のドラマのエンディングを堂本剛と迎えてもいい。
ハッピーエンドだ。
それこそ本物のドラマだ。
俺は「元カノ」を見る間も惜しんで、空想の世界へ没頭した。