毎週火曜日更新
このコラムは、タケタリーノ山口が己の魂の叫びを2003年に書いていたものです
たまに、やけにまゆ毛の長いおじさんがいる。
なぜなんだろう?
自分で自分のまゆ毛が長いと気付いているんだろうか。
例えば、髪の毛の長い人に、
「髪の毛長いですね」
というのは普通の会話だ。
しかし、まゆ毛の長い人に、
「まゆ毛長いですね」
というのは、言ってはいけない事のような気がして言えない。
なぜなんだろう?
もともと人間に毛が生える理由は、外部からのゴミや衝撃から身を守る為と言われている。
もちろんまゆ毛もそうだ。
空気中に舞う小さいゴミやホコリなどが目に入らない為にある。
しかし、まゆ毛の長い人は、まゆ毛が目に入りそうだ。
おそらく朝起きて顔を洗った時なんて、すっごい目に入っているはずだ。
目にゴミが入るくらいなら、まゆ毛を入れちゃえという逆転の発想か。
しかし、なぜ家族や周囲の人達は指摘しないんだろう。
まゆ毛がやけに長いというのは、あきらかにおかしい様子だ。
指摘して傷付けるのが、かわいそうと思っているのか。
知らずにいる事の方がよっぽどかわいそうだ。
いや、もしも本人が意図的に伸ばしているとしたら・・・?
それこそなぜなんだろう。
かっこいいのか。まゆ毛長いキャラか。
それとも個性を出しているつもりか。
そもそもまゆ毛が長いというのは個性になるのか。
もし個性になるとしたら、やっぱりまゆ毛が長いというのは普通ではないという事になる。
顔に特徴がないからまゆ毛でも伸ばしてみようというきっかけか。
それは顔の特徴というよりも特長だ。
それとも奥さんの強い要求か。
もしくは自らに課せたお仕置きか。
ハンデを背負ってるつもりか。
何様のつもりだ。
まゆ毛様か。
お前はまゆ毛様か。
たまに、やけにまゆ毛の長いおじさんがいる。
なぜなんだろう?