男のコラム

毎週火曜日更新

このコラムは、タケタリーノ山口が己の魂の叫びを2003年に書いていたものです

第11回

俺は最近「あきらめの美学」という事を考えている。
どういう事かというと、物事を達成できそうなのに、あえて達成しないという事だ。
何の意味があるのかと言うと、勇気と決断力、そして意志の強さなどを鍛える事ができる。
例えば、毎日腕立て伏せを30回やっている人がいるとする。その人にしてみれば、腕立て伏せを30回やるというのは日常生活の一部であり、当たり前の事だ。
そこで、ある日突然、29回でやめる。
30回できるにもかかわらず29回でやめる。
これは気持悪い。
すごくすっきりしない。
その人にしてみれば非日常であり、ありえない。
そう、毎日続けている事をやめるには勇気と決断力がいる。
しかも、あと1回なのに・・・。
やるのは簡単だ。
でも、やったら負け。
弱虫。
あと1回なんて、寝返りをうった拍子にもできてしまうのに絶対にやらない意志の強さ。
そう、これこそが「あきらめの美学」
ちなみに、俺はすでにその精神を生活に組み込んでいる。
ただ、それも突然やめてやる。
そしてやめる事もやめる。
また、それもやめる。
そして、やめる。
そう、「あきらめの美学」とは、やめ続けることだ。
バカヤロー!