毎週火曜日更新
このコラムは、タケタリーノ山口が己の魂の叫びを2003年に書いていたものです
金儲けしてる奴なんかのインタビューを聞くと、「実は以前、自殺を考えた事がありまして・・・」な~んてセリフをよく聞く。
マジで、今まで何人もいた。
マニュアルでもあるのかと思う程だ。
しかし、俺はこのセリフが嫌いだ。
わかりやすく言うと、大乃国の尿よりも嫌いだ。
正確に言うと、大乃国の尻の方がまだ許せる。
だってこのセリフ、自分はどん底を味わいながらも、そこから這い上がってきたすごい男なんだぞってアピールしてんだろ。
それと、今、自殺を考えてる人でも、頑張れば自分のようになれますよって励ましているようで、結局、自分の価値を上げてるっていうこの横暴さ。
大体自殺しようと考えたけど、行動に移さなかったって、俺に言わせりゃ、行動力の無い弱虫野郎だぜ。バカヤロー!
それにしても、考えた事があるって何だよ。
考えた事があるくらいで人に話しをするなっつーの!
何でもありじゃねーか。そんなの。
「俺は赤い羽根募金を100万円したいと考えた事がある」ってのもありか。
「宇宙に行ってけん玉したいと考えた事がある」とか「フンコロガシに転がされて日本縦断したい」とか。
同じレベルじゃねーか。
自殺って言う、物騒な言葉にダマされちゃいけねーぜ。
凡人をバカにするな、コラ!
しかし、何よりも俺が言いたいのは、苦労話しをするなって事。
「トントン拍子で儲かっちゃって」とか「お金がありすぎて気持ち悪い」とか「遊び過ぎてストレスがたまる」とか、ありのままの気持ちを言う金持ちがいないのが寂しい。
苦労を苦労に見せない。
苦労を苦労と思わない。
それが美学だと思うぜ。やっぱ。このやろー。