男のコラム

毎週火曜日更新

このコラムは、タケタリーノ山口が己の魂の叫びを2003年に書いていたものです

第24回

俺は最近ハマっているコンビニのパンがある。
その前に、パンというのはものすごく、当たりハズレがある。
例えば「フランスパン=硬い」「蒸しパン=やわらかい」など、定番となっているものは、頭の中で想像した食感と味が現実の食感と味とほぼ一致する。
しかし、初めて食べる菓子パンとなると、想像と現実があまりにも違う時がある。
甘すぎたり、甘くなかったり、パンの生地が硬かったり、パサパサだったり。
そんな中、遂に見つけてしまった最高の一品。
その名は、「ホイップカスタードーナツ」
難しいとされている想像と現実の性同一障害。
ホイップとカスタードとドーナツのアシスト合戦。
そんじょそこらの菓子パンなど、口唇というゴールポストで跳ね返してきた俺のゴールマウスを簡単に打ち破り、喉仏というゴールネットを揺らした。
1点入れられた。
ロスタイムでの出来事だ。
それはまるでドーハの悲劇。
俺は芝生を探し求め、そこにひざまづいた。
嘘だろ?
横でラモスが頭を抱えていた・・・。
「ホイップカスタードーナツ」
なぜか敗北感を味わうほど旨い。
「ホイップカスタードーナツ」あれ?
「ホイップカスタードドーナツ」
軽くしりとりになっていたんですかぁ?
やられた。旨くてウマい。
山田君座布団一枚持ってきて。
俺は座布団を探し求め、そこにひざまづいた。
普通にくつろいだ様子だ。
嘘だろ?
もうすでに横でラモスがくつろいでいた。